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2018年12月29日
ブログ

中古物件には売主の気持ちが詰まっている。

近年リノベーションの普及や好立地の物件を求める観点から、中古物件の取引が増えてきているように感じます。

2016年の住宅所有に関する志向調査では、「新築でも中古でも構わない」人と答えた人が2011年より8.3%も増加し37%を上回りました。

アメリカや欧州諸国に比べるとまだまだ中古物件取引割合は低いですが、リノベーションの技術進化や、住宅診断の義務化などにより、さらに取引は増加していくと考えられます。

中古物件取引が増えると一般の方同士での不動産取引も増加します。

売主がプロの不動産会社(新築物件)なのか、一般の方(中古物件)なのかは取引面も、心証面も全く異なります。

これから家と共に想い出をつくっていく新築物件に対し、中古物件ではたくさんの想い出が詰まった家を手放す売主がいらっしゃいます。

自宅の解体現場に足繁く通う売主。

不動産業界2年目冬頃、とても印象に残っている売主がいらっしゃいます。

その売主は70年以上住んでいた実家を手放し、100歳を超える高齢の父親の施設入居費用にするために売却を行っていました。

建物は古く、土地のみの販売にしましょうと打合せ建物の解体を行いました。

無事に契約・お引き渡しも完了し、売主の自宅へご挨拶に伺った時のことです。

ふと見せてくれた缶ケースに、びっしりと自宅の解体現場の写真がありました。

おそらく200枚はゆうに超える量の写真は、機械に疎いためすべてインスタントカメラで撮ったとのことでした。中には雨や雪が降っているものや休日で解体現場が稼働していない日の写真もありました。

自宅売却を決意し、頭では理解していたが気持ちがついてこず、気付いたらほぼ毎日解体現場に通っていたと涙ながらに話をしてくださいました。

そしてその時初めて、可能であれば建物は壊さずに売りたかったという本音を聞き、驚きました。

昭和初期の建物で当時の私には解体が当然で、売主も納得の上、良い売却ができたとばかり思っていました。もっと売主の気持ちを想像できていたら、自宅を残しリノベーション向け住宅としての販売などの選択肢もあったかもしれません。

生まれ育った家を売ることが、どれ程の思いなのか強く感じた経験でした。

この記事を書いた人
内藤 文弥 ナイトウ フミヤ
内藤 文弥
不動産売買店 ライフアーキ代表 / 有度二小 - 清水七中 - 静岡東高 - 山口大学工学部卒 / 大柄な見た目以上に声が高く萌えないギャップ / 髭が濃い / 仕事になると真面目 / 2019年はゴルフに注力。スコア95を目指します。現在ベストスコア101。まだまだ遠い道のり / お酒も好きで飲みに行くことも多い / 地元消防団に加入しており、日々活動しております。消防団員も随時募集中です!!
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