居住中の中古戸建では隅々まで確認することは困難
ご予算や立地条件、リノベーションの普及などの理由から、中古物件の取引件数は年々増加しています。
個人的な感覚として、そういった中古物件の取引の1/4くらいは売主様がまだ住まわれている、居住中の物件です。居住中の中古物件の場合は、売主様の生活風景や家の使い方、実際に家具等を配置した時の感覚が確認できるというメリットがありますし、契約前に直接売主様に会えるので、自治会やご近所の事、学校のことなどを伺うことが出来る貴重な機会になります。
一方で気を付けないといけないのは、生活に欠かせない家具や家電によって見えなくなっている壁面や床などがあるという点です。
不具合や日焼けの確認
弊社では売主様に可能な限りそういった壁面も写真等で確認できる状態になるようお願いしておりますが、食器棚など重い製品もありますので、なかなか全てを確認してというのは難しいです。
壁面や床をなぜ確認したいのかというと、ひとつは不具合の有無。床材が腐っていたり、壁面に穴が開いていたという事例も過去にありました。ただし、これは引渡し前に売主様はお引越しされますので、引渡し前に確認できます。事前に(契約時に)その修繕負担等を、決めておけば問題となることはありません。
]もうひとつは、クロスや床の日焼けです。
長年、直接陽を浴びていたクロスや床はしっかりと日焼けして目立ちます。その日焼けが家具家電の配置によって、余計に目立ってしまうのです。空き家の場合は、クロスの日焼け具合が分かりやすいので、事前にリフォーム予算を確保してあるのですが、居住中の場合は、日焼けに気付かず、リフォーム予算に組み込んでいなかったという事もありました。
クロスの張替えやフローリングの張替えのリフォームを行う予定であれば問題ありませんが、そうでない場合は、可能性として日焼けを考慮しておくようにしましょう。

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