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2020年03月15日
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不動産屋が考える耐震等級の捉え方

不動産や住宅関係の広告を見ていると「耐震等級」という言葉を目にします。

一般の方からすると、はてな?はてな?はてな?だと思います。

とはいえ、耐震は住宅に求められる欠かせない性能のひとつで、耐震の性能を表す「耐震等級」という指標は、住宅探しに欠かせない知識です。

耐震等級は1~3まであります。

それぞれの持つ意味・強度について知っておくとともに、耐震等級をどうとらえるべきなのかお伝えしたいと思います。

そもそも耐震等級の定義とは

耐震等級とは住宅性能表示制度の〈 構造の安定に関すること 〉という項目で定義づけされています。
※住宅性能表示制度とは品確法に基づいて住宅の性能を表示する制度

1~3のランク付けがあり、数字が上がるほど耐震性能評価も上がります。
それぞれの強さは下記の通りです。

耐震等級1 建築基準法レベルの耐震性能を満たす水準
耐震等級2 耐震等級1の1.25倍の強さ
耐震等級3 耐震等級1の1.5倍の強さ

では、耐震等級の基準となっている建築基準法レベルの耐震性能とはどのくらいなのでしょう。

建築基準法上での耐震基準

現在の建築基準法では、

◆中規模の地震動でほとんど損傷しない事
※中規模の地震動 建物存在期間中に数度遭遇することを考慮すべき稀に発生する地震(震度5強程度)

◆大規模の地震動で倒壊・崩壊しない事
※大規模の地震動 建物存在期間中に1度は遭遇することを考慮すべき極めて稀に発生する地震(震度6強~7程度)

と定められています。

つまり、耐震等級1は震度5強程度の揺れではほとんど損傷せず、震度7の地震でも倒壊・崩壊はしない。と言い換える事が出来ます。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、建築基準法では地震で倒壊しない家を基準としていません。

法律上は、1回の大地震で倒壊せず建物から避難をする時間を確保することが目的として定められ、人命を守ることが基本の考え方になっています。

耐震等級だけでは分からないことだらけ

耐震等級の定義をお伝えし、建築基準法を水準とした強度を有していることをご理解いただけたかと思います。

今さらですが、私の意見を。
実は私は耐震等級なんてあまり意味がないと思っています!!

・・・はいっまさに本末転倒ですね。これだけ説明して理解してもらったのに。。。。笑

ですが、そう考えるのには、もちろん理由があります。
それは、耐震等級1だろうが耐震等級3だろうが、強度にバラつきがあるからです。

耐震等級という指標だけでは、あまりに分からない事が多く、耐震等級だけをもって耐震性能の優劣はつけられないと思っています!

家の強度は耐震等級だけで決まらない

同じ耐震等級3の建物でも建物構造、構造計算方法、使用部材などによって強度は左右されます

木造・鉄骨・RC造の家では、支える力が違えば、家自体の重さも違います。
重い方が地震の揺れでかかる力は当然強くなります。

耐震等級3を取得するためには構造計算を行う必要があります。しかしながら、構造計算は壁の量で計算する方法と力で計算する方法の2種類の方法が認められている上に、木造2階建ての場合は構造計算をしなくとも必要項目の強さを満たせば取得できます。

また全く同じ構造の家でも、使用する部材が異なれば強度は異なります。
ヒノキなのか、スギなのか、集成材なのか、それぞれの部材の性能も劣化速度も異なります。

こういった要素は耐震等級には含まれていません。
したがって、耐震等級3だから地震に強い!というのは正解とは言い難いのです。

とはいえ、耐震等級1より3の方が強いのは確かですが!!!!

さいごに

耐震等級は分かりやすく使いやすい耐震の指標で、住宅購入者さんにはわりと認知されています。
耐震等級1よりも3の方が強度が強いというのは正解です。
しかし、それだけで耐震については安心だと考えるべきではなく、それ以外のことにも目を向ける必要があります。

とはいえ、耐震強度を上げるにはお金もかかってきます。
どこまでの性能を求めて、どれくらいの費用をかけるのか、しっかりと納得した上での家づくりをしていくと良いと思います。

この記事を書いた人
内藤 文弥 ナイトウ フミヤ
内藤 文弥
不動産売買店 ライフアーキ代表 / 有度二小 - 清水七中 - 静岡東高 - 山口大学工学部卒 / 見た目は大柄ですが声が高めで恐くない / 髭が濃い / 2019年はゴルフに注力。スコア95を目指します。現在ベストスコア97。ついに100きり / お酒も好きで飲みに行くことも多い / 地元消防団に加入しており、日々活動しております。消防団員も随時募集中です!!
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