ひろ~い敷地を売る時は不動産買取がメインになるので納得のいく価格に届かない可能性が・・・・
不動産の売却には「仲介」と「買取」という2つの方法があります。
それぞれに売却理由や状況によって、おすすめできる売却方法は異なってきます。
ただ、広い敷地の売却の場合は、「仲介」での売却は可能性が極めて低いため、「買取」での売却が基本になります。
「買取」はスケジュールや条件面でのメリットはありますが、価格面でご希望に沿えない事があります。
広い敷地を「買取」で売却することについて、考えてみます。
※買取と仲介のより詳細の説明は『不動産買取で家を売る?不動産仲介で家を売る?|あなたに合った売却方法を解説』でお話しています。
一般の方は1年に何回も繰り返し不動産取引はできない
一般の方が、自分の土地を区画割して販売するという事はありません。
なぜなら、法律で禁止されているからです!
えっっ法律で!?と思われますよね。そんなことまで決められているのかと、僕も驚きました。
実は、宅建業の免許を持たない者が反復継続的に不動産の取引を行うことは禁止されています。
だから、個人の方が自分の土地を区画割して販売することは有り得ないのです。
反復継続的って?
サラリーマン大家なんて言葉も大衆化してきて、個人で投資用アパートを所有する方も続々と増えていますよね。
サラリーマン大家のような、不動産投資を行う方の中には、1年間に3棟も4棟も購入される方もいらっしゃいます。
えっそれって「反復継続的」じゃん?って思いますよね。
はいっ僕もそう思います!笑
ただ、それで捕まっている人を見たことはないです。でもダメなんです。警察に捕まります。
実はこの「反復継続的」という表現はとても曖昧です。
宅地建物取引業法でも反復継続的という表現しか明記されておらず、1年で何回取引をしたから反復継続的だ!という基準もありません。
以前、愛知県の宅建を管轄している都市整備局で伺ったことがあります。
そのときの担当の方は、「少なくとも年に2回の取引で反復継続的だ!なんてことは言えないよね。」とは、おっしゃっていました。
結局は、免許を持たない素人の方が何度も取引を行うのはリスクがあるし、相続税などの脱税(節税?)の温床にもなりえるので、禁止しているようです。
買取なので価格は低くなる傾向が・・・
買取りを行った不動産会社は、区画割をして販売を行います。
もちろん土地を造成する費用がかかりますし、測量を行う費用もかかりますし、利益も確保しなければなりません。
場合によっては、道路をつくらないといけない事もあります。
区画割後に販売して売れるであろう価格から、これらのことを逆算して買取の金額を算出します。
したがって、周辺相場と比較しても、買取額は低くなります。
誠に残念ですが、広い土地の場合は、これらを許容せざるをえません。
複数社に買取額の提示を依頼しましょう
少しでも高い価格で販売するためには、複数の不動産会社に買取り額の提示をお願いする必要があります。
この際に買取会社だけでなく仲介会社も混ぜると有効です。
買取会社にも得手不得手や力の入れるエリア等が存在します。仲介会社はその情報を把握して、物件ごとに買取額の提示依頼をする買取会社を変えています。
つまり、その物件をもっとも高値で買ってくれそうな買取会社を連れてくるのは仲介会社なのです。
たとえ、仲介手数料がかかっても仲介会社が提示する価格がもっとも手残り金額が高額だ、なんてことも多いのです。
僕も何度も仲介という立場で買取会社に買っていただいております。
この買取ってくれる会社の選定は仲介の不動産会社の腕の見せ所のひとつでもあります。
さいごに
「宅建業の免許を持たない者が反復継続的に不動産取引を行うことは禁止」されています。
そのため、広い敷地を個人が分譲することは出来ず、不動産会社等に買取りをしてもらうしかありません。
結果的に、売却価格は低くなることもあります。
お手伝いをする僕らとしても不本意ではありますが、どうしても仕方のないことで、なんとかご理解いただきたい部分です。
もちろん少しでも高めの金額を出しくれる買取会社を探しますので、ぜひ頼ってください。

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