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2020年09月17日
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家の空気は2時間に1回は入れ替わる!意外と大切な換気の話。

住宅を購入する際の基準となる視点はいくつもあります。

価格、デザイン、耐震性、立地、水害リスク、間取り、性能などなどご家庭によってこだわりたいポイントは違ってくるのではないかと思います。


そんななかでも本日は室内環境、とくに換気に関してのお話です。

現在の建築基準法では24時間常に計画的な換気を行うことが定められています。

建売では換気口が開けられて、フィルターを貼り付けてある簡素なモノ。
性能を売りにする大手ハウスメーカーなどでは、機械により自動で換気を行うモノ。

同じ換気でも実は安定性や機能性は異なってきます。

24時間換気が定められていなかった一昔前の家では、何週間もジメジメ天気が続いた今年の梅雨時期にカビが発生したお宅もたくさんありました。

住環境を考える上で、見落としがちだけど意外に重要な換気のお話です。

2時間で全体の空気が入れ替わる

換気をしましょ~!となると、窓を全開にして外からの目線に気を配って、室内が見られないようにしながら・・・・

これが僕の換気のイメージです。笑

学校での換気や実家、一人暮らしのアパートなどでそうしていたので、この換気方法が当たり前になっています。


しかしながら、いまの新築住宅は違います。

建築基準法によって、2003年7月から居室においては1時間に0.5回の換気システムの導入が義務付けられました。

つまり、2時間すれば室内の空気がすべて入れ替わる換気のシステムです。


建築技術の向上により、住宅の気密性が高まったことが背景に挙げられます。
気密性が上がってしまうと室内の空気が入れ替わらず、ホルムアルデヒドなどの建築時に発生する化学物質の換気が進まず、シックハウス症候群が問題となりました。

2003年7月以降は換気システムの導入が定められ、結果的に室内空間を綺麗に保つことや結露・カビなどの抑制にも繋がっているようです。

換気システムは3種類

換気システムは、室内に空気を取り込む「吸気」と、室外に空気を排出する「排気」に分かれます。

換気システムはそれらを自然に行うか、機械によって行うかにより、3種類に分かれます。

第一種換気

第一種換気は、「吸気」「排気」ともに機会を用いて行います。

風の強い日も風の弱い日も関係なく、安定した換気を行うことが出来ます。


メリットは、空気清浄能力と断熱性です。

フィルターを幾重も通し、外気を清潔に取り込むことが出来ます。

また、外気を取り込む際に室温に近づけた温度で取り込みを行うことが出来ます。

そのため、熱や冷気が逃げてしまう心配が少ない断熱性を携えながら換気を行うことが出来ます。

せっかく高気密高断熱の家をつくっても、外気を取り込む換気口から熱損失が発生したら、性能は落ちてしまいますもんね。


一方で、デメリットは価格面です。

機械設置費用がかかるので、その分だけ高額になります。

建築が専門ではない僕のかなりザックリのイメージですが、新築住宅で30万円~50万円ほど価格があがります。

もちろん方式や広さ、建築会社などによっても変わります。

第二種換気

第二種換気は「吸気」を機械で行い、「排気」を自然に行う方法です。

これは住宅にあまり用いません。病院や研究室などで用いることの多い換気方法です。


気密性の高い室内に、機械で外気を取り入れるため、外よりも室内の方が気圧が上がります。その結果、ドアの開閉時などに空気は室内⇒室外へと流れます。

ホコリなどの進入を防ぎ室内を清潔に保つことができる一方で、湿気も逃げづらくなってしまうため、建物を傷める要因にもなる可能性があります。

第三種換気

第三種換気は「吸気」を自然換気で「排気」を機械で行います。

機械で行う排気はキッチンの換気扇やトイレの換気扇を利用できるため、吸気口となる穴をあけておけば良い、もっとも簡素な24時間換気システムです。

メリットは価格が安価であること。
メンテナンスもフィルターの交換や清掃くらいでOKです。

デメリットは、外気をそのまま取り込むため、室内気温との差がある空気が室内に入ってくる事です。エネルギー効率が悪くなってしまいます。

居室ごと換気?建物全体で換気?

換気の手法もひとつではありません。

各居室ごとに吸気口、排気口が設置されて居室単位で換気が完結する手法。

住宅ではこれが一般的で多くの家がこの手法です。


もうひとつは、各居室をダクトで繋げて一カ所で建物内全体の換気を行う手法です。

全館空調などがこの手法での換気です。

管理が容易になるなどのメリットはありますが、建物内にダクトの配管を繋げる費用が必要になるのでコストがかかります。

これを売りにしているハウスメーカーもありますが、あまり住宅では多くない手法です。

さいごに

住宅の性能が向上し、高気密になったことで、換気が着目され建築基準法で義務付けとなりました。

換気口は外と繋がる穴になるわけですから、高気密とは真逆ですよね!

そこで機会を用いて、エネルギー損失を減らし気密を保つのが第一種換気です。

ただし、費用がかかってしまうので、安価に換気機能を備えたのが第三種換気です。


家に求めるものが高性能であれば、第一種換気システムは欠かせないかと思います。

とは言え、第三種換気システムでも換気能力は十分に確保できます。

どこをどう選ぶかは、それぞれのご家族次第です!

目立たないけど意外と重要な換気についてのお話でした~

この記事を書いた人
内藤 文弥 ナイトウ フミヤ
内藤 文弥
不動産売買店 ライフアーキ代表 / 有度二小 - 清水七中 - 静岡東高 - 山口大学工学部卒 / 見た目は大柄ですが声が高めで恐くない / 髭が濃い / 2019年はゴルフに注力。スコア95を目指します。現在ベストスコア97。ついに100きり / お酒も好きで飲みに行くことも多い / 地元消防団に加入しており、日々活動しております。消防団員も随時募集中です!!
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