パートタイマーのシングルマザーが新築一戸建を買った話

住まい

住まい購入をされる方のほとんどが住宅ローンを利用します。

30年ほど前には、頭金が1割ないと借入できない。など、そもそもの借入条件が厳しく、いざ借入をしても金利は変動で2%・3%が当たり前という状況だったようです。

それが今では自己資金無しの買主様もかなり増えましたし、正社員でなくてもマイホームを購入することが出来るようになってきました。

50代60代の方には驚きかと思いますが、令和は「パートタイマーのシングルマザーさんが新築一戸建を購入できる」時代です。

銀行ごとに借入条件が存在

住宅ローンでは、年収や勤め先、勤続年数、年齢、他の借入状況などから審査を行い融資を決定いたします。

銀行ごとにそれぞれ一定の条件が設定されており、それをクリアしていないと借入自体することが出来ません。

たとえば、清水銀行や労金は年収300万円以下の方は住宅ローンを借りることが出来ません。
静岡銀行では年収300万円以下でも借入が可能ですが、金利が高くなる傾向にあります。
信用金庫では年収300万円以下でも借入可能ですが、保証料が高くなる傾向にあります。


「勤続3年以上の正社員でないと借入が出来ない。」という条件がネットでよく目にしますが、これは全くの嘘です。

20年ほど前はそうだったようですが、いまでは勤続年数が短くても、正社員でなくても住宅ローンを組んでマイホームを購入することが出来ます。

借入条件のハードルが低い「フラット35」

壁を超える

銀行各社とも住宅ローンの貸出に積極的な姿勢を示しています。

それでも、年収や勤め先、雇用形態など一定のラインで借入条件を設定して、無理な貸出は行わないように基準を設けています。

そんななかで圧倒的に借入条件のハードルが低いのが「フラット35」です。


「フラット35」では雇用形態も勤続年数も問いません。

個人信用情報の審査はありますが、基本的には年齢と返済比率をクリアできれば、ほとんど借入が可能です。


過去には勤続が4カ月のお客様も審査でOKでした。

ただし、  4カ月分の給料合計 ÷ 4カ月 × 12カ月  で計算するので、審査時点で支給されていないボーナスなどの考慮はしないため、計算上の年収が低くなるので、借入可能額に影響がある場合もあります。

パートタイマーのシングルマザーのお話

僕がフラット35で最も驚きだった経験は「パートタイマーのシングルマザーが新築一戸建」を購入できたことです!

めちゃくちゃ驚きませんか?笑
コンビニで働くパートタイマーさんですよ?


フラット35では雇用形態は問わないので、パートタイマーでも一定の収入があれば十分な借入が可能ですし、収入による足切りもありません。

この方はパートタイマーですが、年収は280万円ほどありました。

コツコツと貯金をされた150万円も頭金として利用してくださったため、月額返済6.5万円ほどで新築一戸建をご購入できました。

年齢も40代前半だったため、完済時年齢80歳もクリアして35年での借入れが可能でした。

条件が緩い分だけ資金計画はキッチリと!

借入条件のハードルが低いという事は、多少無理な資金計画でも借入れが出来てしまうという事です。

つまり、「借りたはいいけど返済が出来ない。」という可能性が高いとも言えます。

ここは本当に注意です。

上述のシングルマザーさんも、ほぼ限界値まで借入を行いました。
この方の場合はお子様が専門学校を卒業して、家にお金を入れるようになったタイミングに合わせての購入でしたので、机上での数字よりも実際は余裕がありました。

お子様のペットが買いたいという想いも実現するための購入だったので、お子様のご協力も承諾いただいていたことが計画に余裕をつくってくれました。


フラット35は35年間返済額が同じですので、資金計画は立てやすいです。

心理的に、借りられることが分かると気持ちが購入に傾きます。

ですが、そこで何とか一歩とどまり、しっかりとした資金計画を再確認した上でフラット35を利用しましょう!

さいごに

借入条件のハードルが低いフラット35では、パートタイマーさんでも2000万円以上の借入を行うことができます。

驚きですよね!

何とか住宅ローンを借りて、マイホームを!とお考えの方は、多くいらっしゃいます。

フラット35は、そんな方々の味方になってくれるかもしれません。

ただし、借入条件のハードルが低いということは、返済が苦しくなる可能性が高くなります。

利用の決断の前には、キチッとした資金計画を行うようにしてください!

関連記事

ライフアーキ
054-374-9487