不動産購入の豆知識
《静岡市の20代社長がおくる購入失敗事例》⑨冬はお天道様が見えない!?
陽の当たる建物
8月も残すところあと1週間ほどとなりました。
お盆の台風以降、暑さが和らいだような、、、変わらないような、、、ですね!不動産会社からすると、夏の物件案内は暑くてたまりませんし、お客さまも暑そうで少し申し訳ない気がしてしまいます。
でも、この時期の物件は建物暑さや土地への陽当たりが確認できるので、物件を探すには良いタイミングであると思います。夏の一番陽が当たる時期にその感覚を体験できることは非常に貴重ですから。夏の日中、西日をなめたらいけません。笑
一方で、冬になると印象はガラッと変わります。夏至の時期は太陽は地面を0度とすると78度の位置にあります。それが冬至の時期は31度の位置まで下がってしまいます。なんと、およそ47度もの差があるのです。(昼12時頃の高さ)
そんな夏と冬の太陽の高さの違いから、購入を後悔されたお客様がいらっしゃいますので、ご紹介いたします。
冬に陽があたらない
僕の先輩のお客さまでしたが、7月の後半に建売物件を購入されました。
北側道路で南側には住宅が建っている立地条件でしたが、南側隣地とは1.5m程離れており、7月頃には1階リビングの窓から1歩出れば、日中の太陽も多少のぞけました。当然2階もしっかり陽が当たっており、明るく暑いほどの室内空間となっていました。
立地条件や価格などに加え、陽当たりも確保できそうなことから、ご購入にいたりました。その際に、「冬場でも陽当たりが欲しい、1階とは言わないが、2階は冬でも陽が当たりますか?」とのお客様からの質問に、夏場のその状況を見て、先輩は「大丈夫」だと答えたようです。
ご想像の通り、ご購入をいただいて迎えた最初の冬の時期にお客様からお電話があり、稀に見る大クレームとなってしまいました。冬場では1階はもちろん2階も日中は一切陽が当たることがなかったようです。
不安は調べて想定して思い切る
夏に冬の陽当たりを感じる事はできませんし、冬に夏の暑さや風通しを感じる事はできません。そして、両方を感じたうえで検討するのは無理です。それこそ条件の良い物件であれば、売れてしまいますので。
防ぐ方法は唯一、しっかりと調べて想定をしておくことです。今回の方も夏と冬の太陽の角度差が47度あることを知っていれば、失敗しなかったかもしれません。
どうしても冬の時期の陽当たりが気になる方は、冬に不動産購入をしましょう。ただし、良い条件の物件が冬に出てくるとは限りません。気になるけど、直接確認できない事は想定して購入していかれる方がほとんどです。
予算を決めて、その中で自分達が住まいに求める条件を決めていく必要があります。(立地なのか、陽当たりなのか、学区なのか、設備なのか、耐震なのかなど)そうすることで良い条件の物件に気付くことが出来ます。そして、その物件の気になる点は納得するまで調べたり、相談したりしましょう。
一生に一回の住まい探し。多少迷ったって良いと思います。迷ってる時点でその物件を気に入っていることは間違いありません。購入のときだけは思い切りよく!これが上手に不動産探しをするコツです。
こちらが驚くほどのスピードで即決される方も多数いらっしゃいますが、そういった方ほど購入を決断した理由・条件を具体的に言えます。そして、その後の生活も充実しております。