住宅ローンの豆知識
固定金利よりも変動金利をおすすめ3つの理由
住宅ローンには最長35年間おなじ金利の 固定金利 と、半年ごとに見直しがはいる 変動金利 があります。
「変動の方がお得そうだけど、固定の方が安心だよな~。どちらにしようかな~」
と悩まれる方も多いと思います。
悩みますよね。
安心感とお金。比べる対象が異なりますもんね。
個人的には変動金利をおススメしています。
その理由をお伝えいたします!
景気を上向かせたいいま金利を上げるとは考えづらい
実際にみなさんが住宅ローンを借入れしたときに、使われる金利は「適用金利」と呼ばれます。
適用金利 = 店頭表示金利 - 優遇率
で決まります。
店頭表示金利は同一銀行であれば一定ですが、優遇率は借入をする個人個人で異なります。結果的に、個人個人で「適用金利」が異なってくるわけです。
下記の表は金利の1983年以降の金利推移です。
住宅ローン金利の推移
フラット35は基準金利が適用金利ですが、変動金利は店頭表示金利です。
そのため赤線のフラット35の基準金利が、青線の変動金利の基準金利を下回っています。
2019年時点で、変動金利の基準金利は2.475%ですが、実際にはここからそれぞれの優遇があるため0.5%~1%くらいが適用金利となっています。
90年代前後はバブル経済の影響を受けていますので、あまり参考にはなりません。
みて頂きたいのは【 変動金利の安定感 】ここ25年の振れ幅は0.5%もありません。
この安定感が今後もずっと続くという保証はありませんが、不景気から好景気に向かう最中に金利が上がることは、あまり考えられません。
金利の上昇は消費活動・経済活動を鈍化させる大きな要因になり得ますので、好景気に突入したと判断するタイミング以外では、金利上昇は理屈的に考えづらいと言えます。
とりわけ住宅は個人の消費で最も大きな金額が動く買い物です。
不動産会社・住宅メーカー・大工・板金屋・左官屋・外構屋など関わる人も多く、もっとも消費を冷え込ませるわけにはいかない業界のひとつです。
だからこそ、借りやすいように住宅ローンは車ローンなどと比べても金利が低いですし、増税時の対策や支援策が充実しているのです。
どうでしょう?
好景気と判断できない状況で、政府や日銀が住宅ローンを上げるための施策に舵を切るとは考えづらくないですか。
図解で説明
お客様に変動金利をすすめる時には、よく図解を用いて説明をいたします。
下図のような図解です。
変動金利・固定金利
変動金利0.7%で承認をいただいたお客様だとします。
35年固定金利は分かりやすく1.5%とします。
変動金利は35年間ずっと上昇を続けたと仮定して上記の図です。
上記の場合でも、変動金利の方がお得ですよね。
【 黄色で囲ったⒶの面積 < 青で囲ったⒷの面積 】
となった場合にはじめて、固定金利の方がお得になります。
(※厳密に言えば少し違いますが。)
上述した、住宅ローン金利の上昇する見通しの少なさに加え、スタート時からついている0.8%の金利差を埋めるのは、そう容易な状況ではないと思います。
コロナで景気悪化が避けられない今だからこそ「変動金利」
新型コロナウイルスの影響で、世界も日本も大きな経済的な打撃を受けています。
景気が悪化すると金利は下がります。
金利を下げて、お金を借りてもらい、消費を促し、経済を回していかなければいけません。
すでに事業者は新型コロナウイルス特別貸付として、3年間無利子で最大6000万円までの融資が受けられます。
これは極端な例ですが、基本的には景気が冷え込むと金利は下がるのです。
景気回復まで何年かかるか分かりませんが、とりあえずその間は低金利であることは想像できます。
たとえ、新型コロナウイルス前の状態に戻ったとしても低金利時代です。
当分は金利が上昇する確率は少ないのでないか、と予想が出来ます。
さいごに
私は銀行の営業マンでもフラット35の営業マンでもありません。
だから結局のところ、納得してお借りいただければどちらでもOKです!!
ここまで変動金利をおすすめしてきたのは、何だったんだって感じですよね。笑
だって、フラット35の安心感は何事にも変えられないほど魅力的ですし、変動金利が低いいまは、フラット35の金利も低いですから!
個人的には変動金利の方がお客様のためになると思って、おすすめしていますが、10年後に平謝りしているかもしれません。笑
先のことは分かりませんし、どちらにされるかは個人で決めてもらうしかありません!
そのお手伝いは全力でさせていただきますし、フラット35もしっかりとご案内できますのでお任せください。
安心してください!みなさん悩みに悩んで決められています。
どちらも正解です。
あくまで、目的は笑顔の溢れる幸せな生活です。
そこは忘れずにいきましょう!