【不動産の豆知識】夏に冬の陽を、冬に夏の陽を想像しよう

家の陽当たり

お家探しで多くの方が挙げる希望条件のひとつに陽当たりがあります。
できれば南側道路で、陽当たりが良いお家に住みたいな~と思うのは当然です。

そんな理想の生活には欠かせない陽当たりについて、驚きの事実をお伝えいたします。

それは、夏と冬では45度以上太陽の角度が異なります!!!!
・・・・意味不明ですね。急に訳が分からない事を言ってしまいました。笑

どういうことかというと、例えば
夏の真昼間に太陽は80度の位置にあるとします。
同じ箇所でも冬の真昼間には太陽は35度の位置にある。ということです。
※一日の中で太陽が一番高いところにある時を真昼間としてください。

言葉で言っても伝わりづらいですかね。要するに下の図です。
角度の数字はおおよそです。

夏と冬の太陽の角度差 参考図

夏至と冬至では太陽の高さは45度違う

昔、理科の授業で習ったらしいのですが、忘れていますよね?笑
わたしも完全に忘れていました。

改めて、すごい差だなと感じます。

理屈的には地球の自転の軸が傾いているからですが、この話は嫌いな人が多そうなので割愛します!笑

とりあえず、ざっくりですが夏至(太陽が一番高いところにある日)と冬至(太陽が一番ところにある日)では太陽の位置が45度くらい違うと覚えておいてください。

太陽の高さは陽当たりに直結する

これだけ角度に差があると、影響してくるのが陽当たりです。

夏に陽当たりが良い土地だな~と思っても、冬には陽が当たらないなんてことは往々にして有ります。
一方で、冬に陽当たりが悪いな~と思っていても、夏はもちろん春や秋でも陽が良く当たる。なんてこともあります。

ちなみに先ほどの図で春と秋を考えると、およそ55度の位置にきます。
冬と20度も違いが出ますので、陽当たりも全然様相が異なります。

不動産探しにおいて、それぞれの物件で春夏秋冬すべてを確認するなんて言うのは無理です。そんなことしている間に確実に売れていきます。

ですので、この知識はわりと重要になってきます。

夏にこれだけ陽が当たりますから冬でも! とか
冬でもこんなに陽当たりが悪いと夏でも暗いかもしれませんね。 とか
春で明るいので冬もある程度は! とか

営業マンの、ふわっとしたトークに騙されないでください。

とはいえ、冬至でも一日中陽が当たって明るい。なんて、南側道路で道路も6mくらいの広さがないと難しいものです。もしくは南垂れの土地。

ですが、そういった土地はもちろん人気・評価が高く、価格も高いですので、ご承知おきください。

陽の角度が違えば入ってくる量も異なる

夏には80度の高さがありますから、陽が当たる土地が多いだろうと思います。

しかしながら一方で、陽が当たる土地と室内が明るい土地とは、訳が違います。
どんなに陽当たりが良い土地でも、窓から陽が入らないと室内は暗いままですから。

となると、窓の位置も超絶重要になってきます。
冬の日差しと、夏の日差しでは実は入ってくる陽の量が違います。

下の図でイメージ頂けるかと思います!

部屋の上部に窓を付ければ、冬は陽が入って暖かく、夏は屋根が遮ってくれ陽が入らずに涼しい。なんてことも考えられます。
この辺は不動産業の私は専門外になりますので、建築会社とご相談ください。

夏の陽と冬の陽の入り方の違い

あと、見落としがちなのがバルコニーです。

新築の建売物件とかだと割とこのバルコニーが邪魔して、夏に室内に入る陽を遮ってしまっているなんてこともあります。
これも下図に示しておきます。

バルコニーが日差しを邪魔する

とはいえ、正直こんなところまで考えて建売を計画するのは難しいですし、注文住宅でもここまで考えないと思います。笑

夏は陽が少ししか入らなくても十分に明るいですし、むしろ、涼しくいるためには陽が入らない方がいいかもしれません。

さいごに

陽当たりは、その土地の価値判断の要素にもなります。

しかしながら、季節よって陽当たりの具合は大きく異なります。
とはいえ、夏の陽と冬の陽を比較することはできません。

夏と冬では約45度も差がある!!

ちょっとした知識ですが、これを知っているだけでも想像が出来ますし、注文住宅では対策もできます。

頭の片隅に覚えておくと、不動産探しに役立つ良い知識のひとつだと思います。

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