不動産購入の豆知識
不動産用語解説「パワービルダー」ってなんのこと?
新築建売を探していると「パワービルダー」という言葉に出会うことがあるかと思います。
パワービルダー?ほとんどの方が初耳ですよね。
力任せに建てる人? ※言葉の雰囲気だけで拾ってみました。笑
いったい「パワービルダー」とは、どんな意味で、どんな特徴があるのでしょうか。
これからお家探しをされる方にも分かりやすく解説してみたいと思います。
目次
パワービルダーとは?
パワービルダー
なんだか横文字で怪しい雰囲気ですよね。
僕ははじめて聞いた時、なぜだか芸人の中山きんに君を思い浮かべました。笑
「パワービルダー」と調べてみるとWikipediaが検索トップにきましたので見てみましょう。
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パワービルダーとは、一般には住宅一次取得者層をターゲットにした床面積30坪程度の土地付き一戸建住宅を2000万円~4000万円程度の価格で分譲する建売住宅業者を指している和製英語である。
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ん~まさにその通り!中山きんに君は全然関係ありませんでした!
誰が作成したのか分かりませんが、綺麗にまとめられています。
記述の通り「パワービルダー」とは、新築戸建の建売販売業者です。
静岡市でも2000万円台、3000万円台の物件がほとんどですので、ここも記述通り!
パワービルダーと言えば飯田グループ
「パワービルダー」を語る上で欠かせないのが飯田グループです。
飯田グループは下記のパワービルダー6社を抱えております。
一建設
飯田産業
アーネストワン
アイディホーム
東栄住宅
タクトホーム
(静岡市では東栄住宅・タクトホームの物件をみることはほとんどありません。)
なんと驚き!飯田グループは年間で4万棟以上の戸建住宅を供給しています。
積水ハウスとダイワハウス合わせて年間2万2千棟ほどですので、飯田グループの供給数は圧倒的です。
この建築数ゆえのスケールメリットが最大の武器ですが、その説明は後ほど!
低価格な新築を提供
「パワービルダー」の特徴は、低価格な新築戸建です。
よく言われる触れ込みが、「家賃と同等の支払いで、マイホームが!」。
まさにその通りで、購入資金全額を住宅ローンで借入をしても月額返済10万円以下の物件がたくさんあります。
地元工務店などの新築建売に比べると、700万円~1000万円ほど安く新築一戸建を提供しています。
どうしてそんなに低価格で売られているんでしょう?
気になりますよね~
低価格を実現する理由
パワービルダーがこれほどまでの低価格を実現するために、どんなことを行っているのか、順番に見ていきましょう
スケールメリットを生かした大量仕入れ
ここが低価格を実現する一番の理由です。
地元工務店であれば年間50棟も販売していれば、かなり多いです。
しかしながら、飯田グループは年間4万棟以上です。
まったくの桁違いです。
そりゃあ同じ製品や部材を使用したとしても、圧倒的に仕入れ値を安くすることが可能ですよね。
職人さんの確保
これだけたくさんの棟数をさばいていることのメリットは、施工時にもあらわれます。
たくさんの現場を抱えているということは、現場を支える職人さんに途切れることなく仕事を提供できるということでもあります。
また、パワービルダーは日当〇万円ではなく、1棟あたり〇万円という形で職人さんに仕事を依頼します。
仕事は途切れないし、早く仕上げることができれば、それだけ稼ぎになるのです。
そうと分かれば下請けの施工会社は効率的に人員配置を行いスピーディーに仕事を完結させてくれますよね。
徹底した施工管理
これほどの大会社ですので、システムも出来上がっています。
職人さんに手早く仕事をしてもらい、それを管理することが出来ているため、パワービルダーの建築標準工期は「49日」です。
ハウスメーカーで「90日」なので、大幅短縮ですよね。
圧倒的な棟数をこなすことによりメリット、現場を管理するノウハウによって、コストの削減を可能にしたことで低価格が実現しています!
ただそうなると気になってくるのが、品質の方ですよね。
急ぐあまり雑になったり、手抜きになったり・・・
第三者機関の検査と役所からの合格通知
パワービルダーの新築に関わらず、すべての新築住宅は、図面上の検査・建築途中の検査・完成後の検査、第三者機関の検査が3回入ることになっています。
ここでいう検査は主に基礎配筋の検査と構造の検査です。
きちんとした基礎が造られて、しっかりとした構造を有しているかを検査します。
これらをクリアすれば役所からの合格通知である「確認済証」「検査済証」という書類が発行されます。
パワービルダーの物件もたくさん取引してきましたが、どの物件でも必ずこの「確認済証」「検査済証」は提示され、引渡し時に買主様に交付されます。
ハウスメーカーや工務店と同様の第三者機関の検査を3回クリアし、役所からの合格通知も出ているので、ある程度は安心していただけるのではないでしょうか。
会社によっては、3回の検査とは別に自社での検査を入れている会社もあります。
購入後のアフターサービスやメンテナンスも専用窓口をつくり対応している会社がほとんどです。
さいごに
「パワービルダー」についてご理解いただけたでしょうか。
企業努力によって低価格の新築を実現しているんですね~
最近では耐震の指標である耐震等級も最高ランクの3を取得しているパワービルダーがほとんどです。
積水ハウスも、ダイワハウスも、住友林業も、一条工務店も、そしてパワービルダーも耐震等級は3です。
パワービルダーの新築も、かなり品質が向上しているんです!
『安かろう悪かろう』のイメージでいると住まい探しで損をしてしまうこともあります。
実際に予算4000万円の方がパワービルダーの3000万円弱の新築を購入して、500万円ほどのリノベーションを行ったこともあります。
パワービルダーおそるべしですよ~!!