不動産購入の豆知識
【未入居住宅】を知って住まい探しの幅を拡げよう!
新興住宅街
住まい探しをしていると、【未入居住宅】という物件に出会うことがあるかもしれません。
「未入居住宅?新築じゃないってことは新しいわけではなさそうだな~」
「中古住宅なのかな~。でも未入居ってことは誰も住んでいないってことみたい。」
大正解です。
実は、未入居住宅は掘り出し物件となる可能性もございます。
ぜひ【未入居住宅】について知り、住まい探しに役立てましょう!
未入居住宅とは
未入居住宅とは「新築してから1年以上誰も住んでいない住宅」です。
これだけ!
誰も住んでいないので、内覧をすれば新築同様、綺麗なお家です。
実は新築と呼べるのは、建物が建築されてから1年間だけと決められています。
1年を過ぎると新築と呼ぶことが出来なくなってしまうんですね~
例えば、2019年7月15日に建築が完了したお家は、本日2020年7月15日からは新築住宅ではなく未入居住宅と呼ばれます!
もちろん、その間に売れてしまえば関係ないのですがね~
新築は、完成してから1年未満。
未入居は、完成してから1年以上。
そして中古は、居住者がいた(いる)。 ※完成からの年月は関係なく
という解釈になるんです。
掘り出し物件の可能性
上述した解釈ゆえに、未入居物件は掘り出し物件となる可能性を秘めています。
ほとんどの方がインターネットで物件を検索されると思います。
特にSUUMOやアットホームなどの、ポータルサイトで不動産を探す方が多いのではないでしょうか。
建築後1年を経過した建物は、呼び名が新築 ⇒ 未入居住宅となりますが、これはポータルサイト上でも同じです。
ポータルサイトで「新築」物件を検索しても、未入居住宅は出てこないのです。
未入居住宅を探すには、実は「中古」物件で検索しなければいけません。
裏を返せば、未入居物件が新築物件を探している方の目に触れる機会は少なくなります。つまり、『売れにくく』なるのです。
そうなれば、価格は下げざるを得ないかもしれませんし、価格の交渉も優位にすすめられるかもしれませんよね!
これが【掘り出し物件になる可能性がある】ということです。
もしも、希望のエリアに新築物件がないな~という方は一度中古物件を検索してみましょう!
新築同様の未入居物件が思ったよりも安いお値段で見つかるかもしれませんよ~
住宅ローン控除も受けられます
現在、住まい購入における最大の優遇は住宅ローン控除です。
「未入居住宅だと住宅ローン控除は受けられませんか?」
というご質問を何度か頂いたことがありますが、心配ありません。
未入居住宅でも住宅ローン控除はご利用いただけます!
ただし、居住開始日や床面積、所得制限などの適用条件をしっかりとクリアしている必要があるので、そちらはしっかりと確認しておいてください。
【国税庁 住宅借入金等特別控除】
理由は気になりますよね~
未入居住宅を内覧して、とても気に入った!予算にも収まるので、購入したい!
・・・・でも・・・絶対気になっていますよね? 知りたいですよね?
それはそうですよね。
なぜ1年以上売れずに未入居住宅になったのか。ですよね~
これは誰しもが気になると思います。
ぜひ不動産会社に聞いてみて下さい!
未入居住宅となってしまうには、色々な理由があります。
・もともとの設定価格が高かった
・モデルハウスとして利用しており販売に消極的であった
・同時期・同エリアに販売されている新築が大量にあった
・購入希望者さんが住宅ローンでつまづいてしまった
など、さほど気にするような理由でないことが多いです。
しかし過去には、
・お隣さんが変わり者で案内の度に邪魔をしてくる
・土地が低く水害が多い
などの理由をお客様に伝えたこともあります。
こんな場合もあるので、理由はしっかりと確認しておきましょうね~
さいごに
新築でもない、中古でもない、未入居住宅!?
なんだか怪しい気がしますよね~
でも、そんなことはありません!
新築後1年を経過した物件はすべて未入居住宅と呼ばれます。
おそらく静岡市だけでも15物件~20物件くらいはあるのではないでしょうか。
未入居になってしまった理由をしっかりと確認すれば、呼び名が違うだけで新築物件だと考えてもほぼOKなんですね!
「新築を探しているけど、なかなか見つからないな~」という方は、ぜひとも未入居物件を探してみてください。
思わぬ掘り出し物件に出会える可能性がありますよ~