不動産購入の豆知識
もう事故物件にだまされない!国が【事故物件の告知指針】作成へ
退去後の室内
これまで明確な扱い方法が定められておらず、それぞれの不動産会社等で解釈・扱いに相違があった【事故物件の告知指針】がついに国によって定められることとなりました。
事故物件とは自殺や事故、事件などの現場となった物件を指します。
専門用語では心理的瑕疵物件とも呼ばれており、目で見てわかる瑕疵(物件の不具合や欠陥)ではなく、心理的・心情的に嫌悪感を抱く瑕疵がある物件のことです。
インターネットや物件資料では、「告知事項あり」「心理的瑕疵あり」という記載がされていることが多いです。
【事故物件の告知指針】については、まだ検討段階でいつ頃の発表になるかも不透明です。2月5日から有識者検討会を開き、これまでの裁判判例などを基に、できるだけ具体的な基準を示すよう作成に入っていきます。
不動産会社によって扱いが異なる
事故物件の取り扱いについては、これまで明確な基準は存在せず裁判の判例を参考に
◎事故後いつまで告知をするのか。
◎一定期間(〇年間など)の告知なのか、入居者ベース(事故後〇組など)の告知なのか。
◎自殺・事故・事件によって扱いは変わるのか。
◎隣接や上下の物件への案内はどうするのか。
などの判断は不動産会社等の事業者に委ねられていました。
しかし、こういった心理的瑕疵が与える嫌悪感は個人差が大きく、不動産会社としても判断に迷うケースが往々にしてあります。
なかには、事故物件において架空の入居契約~解約を行い、事故後複数の入居者がいたことを装って告知を逃れようとした悪質なケースも存在します。
そんなことをしているから不動産屋のイメージは一向に良くならない。
そんな状況に疑問を投げかけるかのように、事故物件を検索できるサイトや事故物件を専門に取り扱う不動産会社が登場したりしています。
「大島てる」や「成仏不動産」
一般からの投稿を基に事故物件を検索できるサイト「大島てる」では、地図上から日本全国の事故物件を検索することが出来ます。
事故物件の住所と投稿日を閲覧することが可能です。投稿ですので、物件によってその詳細度合いは異なりますが、地図上で確認でき住所も分かるので、住宅購入やお引越しをお考えの方は一度のぞいてみると良いかもしれません。
また、事故物件専門の不動産サイト「成仏不動産」なんてのも存在します。
賃貸・売買にかかわらず、全国の事故物件を専門に取り扱われています。
賃貸・売買サイトですので、大島てると比較すると情報量は圧倒的に劣りますが、もし事故物件で良いから安く借りたい・安く買いたいという方には、おすすめです!
プチ情報ですが、売買で事故物件の場合は、相場の半値が一般的です。私も一度お客様を告知した上で、物件をご案内したことがありますが、恐くて恐くて。笑 でも、お客様はキリスト教の方で全然へっちゃらそうでした。
事故物件は海外の方がよく購入されるイメージがあります。宗教的なこともあるのかもしれません。事故物件については、私も含め多くの不動産会社が物件に合った販売手法を知らないと思います。専門で扱ってくれる不動産屋にお願いしてみるのも良いかもしれません。