ネットに同じ物件がたくさん掲載されているカラクリ

物事のカラクリ

アットホームやSUUMOなどの不動産情報サイトを見ていると、10社以上のそれぞれ違う会社から、同一の物件が掲載されていることがあります。

一方で、1社からしか掲載がされていない物件もありますし、数社が掲載している物件もあります。

これらの物件は何が違い、どこにお願いするのが良いのでしょうか。

ネット掲載の会社数の違いは売主にあり

先に結論をお伝えします。

Ⓐ 物件情報が複数社から掲載されている ⇒ 売主が不動産会社 or 建設会社

Ⓑ 物件情報が1社のみから掲載されている ⇒ 売主が一般の方

ただ例外も多数存在しますので、大まかな認識程度に考えてください。

予備知識として知っておいていただくことがあります。

それは1件の不動産取引において、登場人物は4人いるという事です。

売主・売主の不動産仲介会社・買主・買主の不動産仲介会社 の4人です。

複数社がネット掲載している物件の売主は不動産会社

売主が不動産会社 or 建設会社であるⒶパターンでは、登場人物4人のうち売主しか決定していません。

この場合は、さらに2パターンに分かれます。

①売主と買主が直接取引をして登場人物が2人になる。

②買主を見つけた会社が買主の仲介会社・売主の仲介会社を兼任し、登場人物が3人になる。

①のケースは、売主の不動産会社が直接買主を探すため、ネットの物件情報掲載は売主の不動産会社1社のみとなります。

②のケースは、売主の不動産会社は自分たちで買主を探しません。代わりに不動産仲介会社が買主を探すため、同一物件でもネット掲載を行うようになる。

このⒶパターンの②のケースが、同一の情報がたくさんの会社から掲載されている物件となります。

そのため、たくさんの会社から同一の物件が掲載されている物件は、新築物件やリフォーム済の中古住宅などに多くみられます。

ネット掲載1社の場合は一般の方が売主

売主が一般の方であるⒷパターンでは、登場人物4人のうち売却を開始した時点で2人( 売主・売主の不動産仲介会社 )は決まっており、売却を先導するのは売主の不動産仲介会社になります。

多くの場合、売主の不動産仲介会社は自社でネット掲載を行い、他社にはネット掲載は遠慮してもらいます。

情報提供は行いますので、他社でもお客さんへの紹介は可能です。

そのメリットは、ネット経由の反響・問合せが必ず自社(売主の不動産仲介会社)にくるという点です。

売主の不動産仲介会社は、買主を自分たちで見つければ買主側の不動産仲介会社としても手数料を得ることが出来ますので、他社ではなく自社で買主を見つけられれば良いな~と考えます。

このような理由で、一般の方が売主の物件ではネット掲載が1社のみということになります。不動産仲介という性質を考えると、こちらが通常のような気がします。

どこの不動産会社を窓口にしても良い

どちらのパターンについても言えることがあります。

それは【買主側の不動産仲介会社は決まっていない】ということです。

つまり、 購入希望者はどこの不動産会社を窓口にして購入をしても良い のです。

1社だけがネット掲載している物件でも、他の会社を窓口に購入できます。

複数社がネット掲載している物件でも、他の会社を窓口に購入できます。

もちろん、ネット掲載をしている情報提供会社を窓口にしてもかまいません。

個人的には、あまりネットの情報提供会社に気を取られずに、目の前の不動産会社さんに依頼すれば良いと思います。

物件ごとにネット掲載の不動産会社にお願いしていたら、まいどまいど個人情報を提供して、色々聞かれて答えないといけませんのでね。

もし目の前の不動産会社が信頼できないのであれば、変えればよいです。

不動産会社なんて捨てる程ありますから。笑

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