住宅ローン月々返済額の平均はどれくらい?|返済比率を用いた比較をご紹介

住宅ローン月々返済額の平均はどれくらい?

「いくらの住宅ローンを借りればいいのだろう?」

「いくらまでの月々返済なら無理なくやっていけるのだろう?」

いざ住まい探しを開始しても、自分たちに見合った住宅ローン返済額がいまいち分からないのではないでしょうか。

そこで今回は、住宅ローン月々返済額の平均についてお話いたします。

実際に住宅ローンを借りた方々の平均データを紹介しておりますので、参考になるのではないでしょうか。

返済比率を指標に月々返済額の平均を考える

住宅ローン月々返済額の平均と言っても、年収400万円の方と年収1000万円の方を同列で考える訳にはいきませんよね。


そこで返済比率という指標をもとに、住宅ローン月々返済額の平均を考えていきます。

返済比率とは収入額に対する借入れ返済額の割合です。

例えば、年収500万円の方が年間で100万円のローン返済を行っている場合は返済比率20%となります。


返済比率は銀行が住宅ローン融資の上限額を決定する際にも用いられています。


この返済比率を指標に、「収入に対しての返済割合」という視点で月々返済額の平均を見ていくこととします。

住宅ローン月々返済額の平均は返済比率21.7%

住宅金融支援機構がフラット35の利用者を対象に行っている調査によると、2019年度の住宅ローン返済額の平均は返済比率21.7%でした。
※「住宅金融支援機構 フラット35利用者調査


返済比率21.7%の借入れをすると、

年収400万円の方であれば 年間86.8万円 月額7.3万円

年収600万円の方であれば 年間130.2万円 月額10.9万円

年収1000万円の方であれば 年間217万円 月額18万円

となります。ちなみにここでの年収とは世帯年収のことです。


いかがでしょうか?

ぜひご自身の家庭に当てはめて考えてみてください。

フラット35利用者全体の返済負担率 2019年度調査

2019年度は「25%以上30%未満」と「20%以上25%未満」がそれぞれ24.9%を占め、最大となっています。

次いで「15%以上20%未満」が22.4%、「10%以上~15%未満」が13%となっています。

実際に住まい購入のお手伝いをしていても、返済比率30%を超える資金計画を立てる方はほぼいません。

当店のお客様では7割ほどの方が、返済比率20%代前半です。

これにはカラクリがあって、実は購入物件の種別によっても、住宅ローン月々返済額の平均は異なっています。

購入総額が高くなりがちな、土地付き注文住宅(土地購入⇒注文住宅建築)のお客様は、建築会社が住宅ローンの管理を行うため、当店では住宅ローンのお手伝いをしないんですよね。

次章では、購入物件の種別ごとの住宅ローン月々返済額の平均を紹介しています。

物件種別ごとの月々返済額の平均

ひとくちに「住宅ローンを借りて家を買う!」といっても、注文住宅・建売・中古、土地・戸建・マンションなど様々な物件種別があります。


これら物件種別によっても、住宅ローン月々返済額の平均は変わってきます。

こちらも住宅金融支援機構の2019年度調査を見てみましょう。

フラット35利用者の種別ごとの返済負担率 2019年度調査

土地付き注文住宅/建売住宅/新築マンションの購入者は、返済比率が高い傾向にあります。

なかでも土地付き注文住宅の返済比率は突出して高く、購入者の45%が返済比率25%以上の住宅ローンを組まれています。

少し返済額を上げてでも、自分たち好みの注文住宅が良い!新築が良い!と考える方が多くいらっしゃると言えます。

一方で、無理な資金計画を避ける方には中古戸建や中古マンションという選択が人気のようです。

返済比率が25%以上の方は、購入者の25%しかいません。

価格を考慮すると当然の結果なのかもしれませんが、新築にこだわる方は返済比率が高くなり、資金計画を優先する方は中古を選択しています。

自分たちだけの資金計画を考えましょう

住宅金融支援機構の調査をもとに、住宅ローンを利用されている方々の月々返済額の平均を見てきました。

これから住まい探しを進めていかれる方には参考になるのではないでしょうか。


ただし、これらは参考データでしかありません。

同じ年収だとしても、ひとつひとつのご家庭ごとに家族構成や生活費、習い事や趣味、生活レベルなどは全く違います。

ご家庭によっては返済比率20%でも家計が苦しいかもしれませんし、返済比率30%でも余裕かもしれません。


他の家庭との比較を目安にすることはおすすめですが、最終的には自分たちの家計をしっかりと見直して、月々返済額を設定してください。

そのためには今の家賃との比較が一番分かりやすいです。

いくらまでなら現在の家賃より増やしてもOKなのか。場合によっては、いまの家賃が苦しくて、家を買うという選択をすることもあるでしょう。

まとめ:住宅ローン月々返済額の目安は20%程度

住宅ローン月々返済額の平均は返済比率21.7%となっています。

毎月の税抜き前月収の2割くらいがひとつの目安です。

ただし、購入する物件の種別でも大きく異なりますので、自分たちの住まいの希望に見合った資金計画を行うようにしてください。

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