不動産会社からの売値の値下げ依頼に応じるのは売れていない理由を考えてからにしましょう!

不動産売却で、なかなか買い手が見つからない時の常套手段は値下げです。

金額的なメリットが出ることに対してお得感を感じてくださる買主様もいらっしゃれば、値下げによって候補外だったのが、候補に浮上することもあります。

売却活動としては、値下げを謳い文句にした広告が打てる!というメリットもあります。


しかしながら、やすやすと不動産会社からの値下げ依頼に応じる前に、いま一度思い返してみてください。

いま売り出している価格はどうやって決められましたか?

不動産会社は売出価格決定の際にどうアドバイスしてくれましたか?

不動産売却査定では根拠を示す

不動産を売ろう!と思った方の多くは、不動産会社に相談に行きます。最近では一括査定サイトを利用する、なんてお客様も多いかもしれません。

いずれにせよ、売却不動産の査定を行うことがほとんどだと思います。

この不動産査定では、近隣物件の成約事例や売出事例、公示価格などから、これくらいの価格であれば売却できるのではないか。という金額とその根拠を示します。

それらの説明を基に、売主様は売出金額を決定していきます。


長引かせたくないし、不動産会社の査定金額通りに。
時間がかかってもいいから、少し強気の価格設定で。
早く片づけたいから、少し低めの価格設定で。

どんな選択でも構いません。売出価格は売主様に決定権がございます。

「売れないから下げましょう」にのってはいけない

不動産会社の査定金額よりも強気で価格設定をしている場合は別ですが、基本的に「売れないから下げましょう。」にはやすやす応じてはいけません!

だって、プロの不動産会社が売れるだろう価格を算出して参考にしているのですから。


ただ、実際に売れるかどうかは、タイミングや周辺の物件の状況にもよってきますので販売してみないと分からないんですよね~

こればかりは神のみぞ知るです。


不動産取引を「ご縁」という綺麗な言葉で片づけることもできますが、あなたの物件が売れなくて200m先の物件が売れたのには、なにか理由があるかもしれません。

その理由を売主様と一緒になって考えるのも、実は不動産会社の大切なお仕事です。

根拠提示のない値下げ依頼は意味がない

やすやすと値下げ依頼に応じる前に、必ず行わなければいけないことがあります。

それは、なぜその価格で売れないのかを検討することです。

◆周辺の物件は売れているのか?いくらで売れているのか?
◆問い合わせはあるのか?
◆お客様の反応はどうか?
◆近隣に新たな物件は出ていないか?

などをしっかりと考慮する必要があります。

値下げ依頼だって、何を根拠にいくら値下げをするのかを示さなければいけません。


これが一括売却査定サイトだと、高値で売却依頼を受けて、根拠提示なくどんどん値下げする。という悪循環に陥ってしまう要因なんですね~


売却依頼をする時には価格根拠をしっかりと説明してくれるのに、値下げ依頼となると途端に根拠や状況を説明してくれる不動産会社はガクッと減ってしまいます。

根拠提示がなければ、何をもって100万円の値下げなのかも分かりません。もしかすると、周辺の物件も一切売れていなくて、そのエリアの市場自体が停滞気味なのかもしれません。

この場合は値段で勝負をするとなれば、かなりの金額を値下げしないといけなくなってしまいます。

売却を急いでいないのであれば、市場の回復を待ったり、周辺物件が売れていく価格を注視するのもひとつの手です。

根拠のある金額であれば粘れば良い

僕は根拠がある価格であれば、ある程度粘っても良いと考えています。

購入希望者様とお話すると分かりますが、「価格最優先の方」「学区最優先の方」「安全面最優先の方」「見栄最優先の方」「お子様最優先の方」「趣味最優先の方」など、お客様ごとに優先する事項が異なります。

ですので、必ずその物件が当てはまる方はいらっしゃいます!
あとは、その時に売物件の存在を知ってもらえるか、物件の魅力を伝えられるか、相応の価格で売り出しているか、そしてその方がいつ表れるか、ということです。

しっかりとした根拠のある価格を2~3カ月で金額の問題だ、と見限るのは早すぎるような気がします。

さいごに

不動産売却では、査定で根拠を示した金額を参考に、売出価格を決めていきます。

なかなか販売活動が思うようにいかない事もあります。
そんな時には価格の見直しを不動産会社からすすめられることもあるかと思います。

その際はぜひ値下げの根拠をしっかりと聞いてみてください!

理由もなく、ただ売れない、反響がない、というだけでは値下げをしても状況が一変するとは考えづらいと思います。

いまいちど周辺の売出物件は売れているのか?いくらで売れているのか?どんな物件が売りに出されているのか?自分の物件との違いはなにか?

しっかりと考えて、値下げ依頼に応じるようにしましょう!

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