住宅ローンの豆知識
持病を持っている人が団体信用生命保険に加入できない場合は?
持病持ちの人の団信
昨日のブログで、住宅ローン利用時には団体信用生命保険(略して団信)への加入が必須というお話をしました。
では誰でも団信に加入することが出来るのでしょうか。
残念ながらそうではありません。大病を患ったり、持病持ちの方が生命保険に加入できないのと同様に、団信でも健康面に不安がある方は加入が出来ません。
当然、加入が必須に団信に加入できないのですから銀行はお金を貸してくれません。
では住宅ローンは借りられないのでしょうか?
そんなことはありません。
ワイド団信と呼ばれるものが存在していますし、フラット35では団信への加入がなくとも住宅ローンを借りることができます!
持病等がある人向けに条件を緩和した「ワイド団信」
ワイド団信とは【加入条件緩和割増保険料適用特約付団体信用生命保険】の通称で、持病がある人向けに加入条件を緩和した団信です。
審査によりますが、高血圧や心臓病、糖尿病などを患っていても加入できる場合があります。
ただし、一般の団信に比べ年齢制限が厳しく、加入時の年齢が20歳~50歳までの方しか利用が出来ません。また、病気の状況によっては加入が出来ない場合もあります。
一般の団信に比べ金利も高くなります。銀行等にもよりますが、+0.3%の上乗せ金利の銀行が多いように感じます。
フラット35は団体信用生命保険に加入しなくても利用できます。
住宅金融支援機構の住宅ローンであるフラット35ではローン借入れと団信が分かれています。
そのため、団信の加入が必須ではなく任意になります。
団信非加入による条件付加等も一切ありません。
団信の加入が出来なかった場合はフラット35で住宅ローンを借り、引き受け基準緩和型の生命保険等で万が一の場合に備えるのもひとつの方法です。