不動産売却の豆知識
静岡市で空き家を売却するなら利用しよう|空き家改修事業補助金交付制度のご紹介
放置された空き家
静岡市には空き家改修事業補助金交付制度という制度があります。
この制度により、静岡市空き家情報バンクに掲載された中古物件であれば対象のリフォーム工事費用の1/3が静岡市から補助されます(上限70万円)。
買主様に金銭的メリットを与えることが出来る制度ですが、静岡市空き家情報バンクの登録数が少ないため、売却時の差別化をはかることができます。
2020年10月現在、なんと登録件数わずかに2件!!
なんとも寂しい限り・・・・・・
しかしながら一方で、空き家の売却をお考えの売主様にはチャンスです。
ぜひ空き家改修事業補助金交付制度を知り、売却に活かしてください。
目次
空き家問題が顕在化する背景
静岡市に限らず、空き家の増加は全国各地で社会問題となっています。
その数およそ846万戸、総住宅数のおよそ13.6%が空き家になっています(総務省 平成30年住宅・土地統計調査より)。
つまり、8軒に1軒は空き家なわけです。相当な数ですよね。
・景観の悪化
・不法侵入等の治安のリスク
・雑草や悪臭などの衛生環境の悪化
・放火や不法投棄の防犯リスク
・建物倒壊のリスク など
空き家が周辺に与える影響やリスクはとても多く、人口減少をたどる日本では、今後さらに深刻な問題となってきます。
そんな空き家問題を背景に、空き家活用の促進および移住者増加による地域活性を目的とした取り組みとして、「静岡市空き家改修事業補助金交付制度」は位置づけられています。
静岡市空き家改修事業補助金交付制度の概要
静岡市空き家改修事業補助金制度では、中古住宅購入後のリフォーム費用の1/3を補助してもらえます。
補助金額の上限は一般の方70万円、子育て世帯および県外からの移住者の方は100万円です。
すべてのリフォーム費用に対して補助が受けられるわけではなく、対象となる建物・個人・工事が定められています。
対象となる建物
静岡市空き家改修事業補助金の対象となる建物は以下4点の条件を満たすことが必要です。
◆静岡市空き家情報バンクを利用して売買を行うこと
◆自己の用に供するものとし、貸し出すことや転売目的はNG
◆居住用に供する延床面積が55㎡以上である
◆過去に「静岡市空き家改修事業補助金制度」を利用したことがない
売却時に静岡市空き家情報バンクを利用しさえすれば、ほとんどの物件が条件に当てはまってきます。
対象者
すべての人が対象となる訳ではありません。
静岡市の税金を利用した制度ですので、税金の滞納者でないこと、静岡市に居住することが前提の条件設定となっています。
静岡市空き家改修事業補助金制度の対象者は以下の5点を満たす必要があります。
■個人の所有であること
■静岡市の住民基本台帳に記録される人であること
■購入した中古住宅に10年以上居住する予定であること
■世帯員全員が市民税を滞納していないこと
■暴力団等でないこと
対象のリフォーム内容
リフォームも対象となる工事が定められていますが、ライフライン関係も水回りも内装も外装もOKなので、ほとんどのリフォーム工事は対象となります。
ただし、増改築に関しては補助対象外です。
静岡市が規定する補助対象のリフォーム工事は以下に示す通りです。
●水道、ガスまたは電気設備の改修
●台所、トイレまたは風呂の改修
●内装、外装または屋根の改修
●一部改築、増築および減築等の工事または修繕で建築基準法、その他の法令に違反しないものに要する費用
70万円でこんなに変わります
◆昔ながらのタイル張りのお風呂をユニットバスに変更
◆キッチンを新しいシステムキッチンに変更
◆劣化が目立つ外壁を塗装しなおす
◆所々はがれてしまった室内クロスをすべて張替え
◆2カ所のトイレを最新のタンクレストイレに変更
これらは静岡市空き家改修事業補助金制度によって受けられる70万円の補助で、行うことが出来る工事例です。
「どうせならキッチンも新品が良くないですか?」
「内装だけでなく外装も綺麗にしませんか?」
あなたが買主様だったらどうでしょう。
自分好みに変えられるリフォームで工事箇所をひとつ増やせるのです。
とても魅力的ですよね。
売主様に行っていただくこと
売主様に行っていただくのは「静岡市空き家情報バンクへ物件を登録する許可をする。」これだけです!
たったこれだけで、買主様への差別化を行うことが出来ます。
【静岡市 空き家改修事業補助金交付制度の紹介】
静岡市空き家情報バンクは物件を仲介する不動産会社でないと、登録や掲載ができません。
そのため売主様は何もすることはありません。
唯一、「静岡市空き家改修事業補助金制度を知っている、静岡市空き家情報バンクのことを知っている不動産会社を選ぶ。」ことだけは忘れずに!
特にリフォーム工事を行うであろう、築20年以上の中古住宅であれば制度利用をしない理由はありません。
【静岡市 空き家情報バンク 物件情報】
まとめ:静岡市で空き家を売却するなら空き家改修事業補助金交付制度で差別化をしましょう
静岡市の空き家改修事業補助金交付制度を利用することが出来れば、買主様はリフォーム工事費用を節約することが出来ます。
あまり活用されていない制度のため、他物件との差別化にはもってこいの制度です!
売主様にしていただくことは静岡市空き家情報バンクへの登録許可だけ。とっても簡単です。
これから静岡市で空き家の売却をご検討の方も、すでに空き家を売出し中だけどなかなか買主様が見つからない方、空き家改修事業補助金交付制度を利用してみてはいかがでしょうか。