不動産購入の豆知識
敷地内に電柱があるけど移動はできるの?
電柱とその支線
現在、日本全国で3400万本以上の電柱が建てられており、毎年その数は増加しています。
それらすべてが、道路や歩道に存在するわけではなく個人の所有する土地に建てられている電柱も多くあります。
気にしてみていると、敷地内に電柱が埋まっている住宅が意外とあることに気づくと思います。
では、気に入った売り土地に電柱が入っていた場合どうなるのでしょうか。
敷地外に動かすことはほぼできません。
敷地内の電柱を敷地外に動かすことはほぼ不可能です。
理由は単純で、道路所有者(静岡市など)が許可してくれないから。当然許可がもらえないので中部電力も勝手に動かすわけにいきません。
ただし、敷地内から敷地内に動かすことは可能です。
例えば、右隅にあった電柱を左隅に移動したいなどは行ってくれます。
しかし、調査の結果支線が必要となったり、移設が不可能な場合(地中にガス管や浄化槽があるなど)もありますので注意が必要です。また、調査移設に4~5カ月前後を要します。建築の日程などがずれてしまうことは承知しておきましょう。
敷地内での移動であれば、中部電力の費用負担で行ってくれることが多いです。
敷地の目の前の道路に邪魔な電柱がある。
敷地の目の前の道路に邪魔な電柱がある場合はどうなるのでしょう。
敷地外ですので移動には道路所有者(静岡市など)の許可が必要になりますが、移設は可能です。敷地外から敷地外でも、敷地外から敷地内でも相談のうえ行えます。
ただし、敷地外から敷地外への移設費用は個人負担となります。
敷地外から敷地内に入れる場合は、無料で行ってくれることが多いです。
費用は場所により異なりますが、私が4年ほど前にとった見積金額は20万円弱だった記憶があります。
相談は電柱の所有者へ!
先ほどから中部電力の電柱で話をしておりますが、何も電柱の所有者は中部電力とは限りません。
NTTなど電力会社以外が所有している電柱もあります。
電柱には写真のような電柱番号札がついています。所有者は電柱番号札をマークなどの記載があり、みればどこの所有かがわかります。
札に記載のある所有者に電柱番号を伝えて、相談を行いましょう。